大城立裕さん逝く

大城立裕さんが昨日亡くなった。今朝の新聞が1面トップで報じている。95歳だった。沖縄から始めて「芥川賞」を受賞した作家である。

「カクテル パーティー」が芥川賞を受賞したのは、1967年、今から53年前、30歳の時である。当時、現在の県庁敷地内にあった民政府ビル4階の経済開発部で働いていた。民政府はアメリカの行政機関で米個人が政府の公務員として執務していた。補佐役的な仕事で沖縄の職員が一緒に働いていた。復帰前だから、沖縄には憲法もなく高等弁務官の統治下に置かれていた。県民を琉球人と呼び、日本国ではないと、日本から沖縄を引き離そうと企んでいた時代であった。

そんな風潮のなかかで、大城さんが日本の権威ある文学賞「芥川賞」に選ばれた。民政府内の米人職員の間でも話題になった。沖縄人職員は心の中で喝采した。お前たちは沖縄に偏見を持っている。沖縄は日本なんだ。「芥川賞」がその証拠だと。

大城立裕文学を通して県民への差別意識をはねのけ誇りと自信を与えてくれた。沖縄人の自意識を取り戻すために瀬長亀次郎は政治面から戦い、大城立裕は精神面(内面)から戦った。偉大な恩人である。

備考:当時、大城立裕さんは琉球政府の貿易課の課長だった。





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