10年先の人生を夢みて
今朝、知り合いの高齢の方から電話があった。体のどこも痛くないが「ちるだい」し、なにもしたくないよ、という。声に哀感がこもる。外に出て出て体を動かしたらいいですよというと、分かっているがその気力がないよ、と。若い時は意気盛なスポーツマンだったのに残念だ。
「ちるだい」の「ちる」は三線の弦(糸)のこと。「だい」とはゆるむ(たるむ)、垂れ下がること。三線の弦がゆるむと、音も出せない。「ちるだい」とは生きる意欲・気力を無くした状態のことをいう。
対照的に、昨日の夕方新都心公園で久しぶりに走る仲間とあった。トレーニングウエア―で歩いてくるのをみると、最初はどこの青年かと思った。88歳の照屋さんだった。しばらく雑談をした。先週の女子駅伝の話など。そして90歳まで運動を続けるよ。生きているあいだ楽しまんとね、と語る。これから坂道ラッシュをするという。
そうだ、今の彼は、90歳あとの人生の準備をしているのだ。見習わなくちゃ!
今コロナに負けて「ちるだい」しては、10年先の楽しみは味わえない。
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