内村航平引退
体操の内村航平選手が11日、現役を引退すると発表した。ご苦労さま、よくやったと声をかけたい気持ちだ。
内村選手は日本、いや、世界の体操界の輝く星だった。2012年のロンドン、16年のリオデジャネイロのオリンピックの男子個人総合で優勝、国内・海外大会で40連勝の記録をつくった。得意の鉄棒の他に、床、平行棒、つり輪、跳馬、あん馬でも世界の第一人者だった。
内村選手は昨年の東京オリンピックで金メダル候補ナンバーワンだった。しかし、鉄棒予選の競技中にまさかの落下。私は目を覆った。あれから、オリンピック体操競技は一切見なかった。今でもあの落下シーンのリプレー(録画)が出るとチャンネルを変える。
ボクシングとか陸上などの個人競技の選手は頂点を極めたあと、力の限界を悟って引退する。内村選手は頂点を目指す途中での失敗が遠因となって引退する。志半ば(こころざしなかば)の引退だ。金メダルを取ってから引退してほしかった。これも人生なんだ。
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